最終回に向けて話が目まぐるしく展開する三月の連ドラ
3月13日の週(第27週 ばんばの歩み)では
ヒロインの祖母に当たる祖母のばんばが脳梗塞になってしまい入院
医師の診断では船を操縦するような生活に戻るのは難しいばかりでなく
島での一人暮らしも難しいと宣告され、本格的な介護がスタートするというお話
UnsplashのHarjyot Singhが撮影した写真本当に介護の状況と言われるものは十人十色で
同じ様なケースと思われても、様々な環境や条件があるので
全てが理想的なお手本になるわけでも無いし
逆に悪い例として全否定されるわけでもありません
様々な選択肢がある中で大切な家族のために重要な選択を強いられる環境に置かれるのです
なので,ドラマで垣間見た介護の一例に個人的な意見や感想を述べたとしても
ちょっと違うんじゃないかと思われるかもしれないのですけど
仕事柄なのか?病院勤務の経験があるからなのか?
介護の相談や悩みも多く耳にするので
連ドラ「舞いあがれ」で私が感じた誰もが直面する介護の問題への備え方を
様々な対応が考えられる介護の一例として誰かの参考になればと
記事にしてみました
UnsplashのGert Stockmansが撮影した写真突然始まった介護に誰もが戸惑いは隠せません
祖母は島を離れたくないが麻痺が残った身体に不安と悲しみが押し寄せる
ヒロイン母娘はそんな祖母を東大阪に引き取って一緒に暮らしたいと考える
この時点での家族それぞれの気持ちは、突然の出来事の目の前の現状しか見ていない
もちろん誰かの手助けは必要なことは間違いありませんが
今後祖母の麻痺などの健康状態がリハビリも含めどの程度回復するのか?
祖母の望む島での暮らしに戻るのに必要になるのは
僻地の医療体制、身体能力、家屋改造、リハビリを含めた介護サービス等の充実度も考慮しなければいけません
実際、介護がスタートするという時は
要介護者の状態は急激なスピードで変わるケースも多いでしょう
(私の場合がそうでした)
この例はドラマなので物事は順調に進むのでしょうが(笑)
ばんばは、島のみんながいる、一緒に暮らしていくと言うが
(周りのみんなも手助けをしてくれている)
そのような地域性はありがたいが、限界もある
居住地の医療や介護の状況も分からないし
認知の状況や基礎疾患の有無も不明(だけどドラマだから大丈夫)
介護が始まった時又は介護が必要な時期が近づいてきて準備を始める時
介護を受ける側も介護をする側も
まずは、このような外堀から確認して埋めていくのが良いでしょう
ドラマの中でも言われていましたが
介護は時間が経つにつれて負担が大きくなるので
現状を把握するのと同時に
今後の介護が必要となるケースを時間の経過という概念も含めて
様々なパターンでシミュレーションしておくことが望ましいでしょう
今回のケースでは
五島に住む祖母と東大阪で暮らす母娘という立地と距離感も
現状の生活を維持しつつ支え合うというのも難しい環境でしょう
多少離れていても、さっと駆け付けられる距離と言う訳ではありませんので
どのような形になるにせよ、同居という選択肢が思い浮かぶと思います
ただし、今後どちらかの居住地を移す必要があるような場合
それぞれの地域での医療や介護の充足度をしっかりと把握し比較検討する必要があるでしょう
今後時間が進むにつれて、介護施設や医療施設を利用する機会は大きくなってきます
特に老人ホームのような介護施設への入所が必要となった場合
特に都心部においては介護施設に空きがないという問題が出てきます
UnsplashのBret Kavanaughが撮影した写真今回のドラマの場合は
祖母が五島を離れて東大阪に引き取られ
新しい生活の中で自分の居場所や生きがいを見つけていくことになりました
この場合でも実際のケースであれば
どのようなリスクがありどのようなサポートができるのかを考慮しながら
祖母が暮らしている土地で
頑張れるところまで自由に暮らしてもらうという選択肢もあったと考えます
(ある程度時間稼ぎをしながら介護の方針を検討するという選択も有効かもしれません)
居住地を変えるという生活環境の大きな変化は大きなストレスにもなりますし
介護を受けるあるいは介護を行うというのも大きなストレスになるでしょう
そのような大きなストレスの中では、
思いがけないことで精神のバランスや体調を崩したりしてしまいがちです
また、介護が始まったケースでは
家族が同居することは様々な助けになるとは思いますが
同居する事で介護の問題が全面的に解決するわけでも無いことも事実です
また、冷たい言い方になるかもしれませんが
介護の負担は節目節目で変わってくることがありますが
介護を終えた時の生活をどうするのか?も考えておくべきだと思います
お互いに今の生活があり、それぞれの社会の中で
様々な責任と生きがいを持ちながら暮しているので
それらを大きく変えるというのは、非常に大きなストレスを伴いますし
大きな決断をする事になります
このような今後直面するであろう大きな問題やストレスに対しても
お互いに理解をし準備を進めていくことが
介護と共に生きる日々を充実させるきっかけになっていくのではないでしょうか
UnsplashのVlad Sarguが撮影した写真ドラマの中のセリフでは
会社経営の仕事に区切りをつけたら
母親は祖母と連れ立って故郷の五島に戻るという話もしていました
これも時間の経過に伴い状況がどう変わるかわかりませんが
実際問題その環境に置かれた場合時間の経過とともに状況も様々に変化しているので
いろいろと悩ましいことも多いと思います
(ドラマだから問題なく順調にふるさとでの老後を送れるとは思いますが)
このようにちょっと気になったことを書き出してみただけでも
様々なケースが連想されてしまい
自信を持ってこれが正解だと言えるような回答にはたどり着きませんし
今後の事を考えると、話しは様々な方向に広がってしまい
方向性というか、目標のようなものはどんどんあいまいになってしまいます
ただ私自身の準備不足だったという反省も含めて
介護はする側にしろされる側にしろいずれは自分の身に起きる出来事です
とにかく今後、どのようなことが想定されるのか?その可能性を出来るだけ洗い出し
それに対して様々な可能性をシュミレートし
専門家や経験者の話を多く聞き、相談をし
できるだけしっかりと準備をしていくことが
互いに幸せで大切な時間をより多く過ごせる要素となるのではないでしょうか
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