腰痛の再発を予防するために体操やストレッチよりも大切なこと
慢性的にある程度の腰痛の症状を抱えて生活をしていたり
年に数回程度、数ヶ月に一度と言う間隔を開けながらでも繰り返して
ぎっくり腰を起こすという方の多くは
体の状態に注意を払って生活をしていることが多く
何度も腰痛を繰り返していくうちに
ぎっくり腰やひどい腰痛に襲われそうな予兆を察知しているようです
度々の腰痛に悩まされている方というのは
突発性の腰痛に関する危機管理能力を身につけているので
そのような腰痛に襲われそうな予兆を察知した時に
どのようにして腰痛を予防するのかという
それぞれの腰痛回避法を持っていらっしゃる場合が多いです
また当院に来院してくださる患者さんの中では
ぎっくり腰になってから来院するという方はもちろん多いですが
定期的に来ているわけではありませんが「もうそろそろ腰が限界だから」と
予防的にいらっしゃる方もいらっしゃいます
そのような腰痛を発症させないように頑張っている方たちから
「腰痛を予防するために効果的な体操やストレッチはありませんか?」
という質問をよくいただきます
そのような時に私が患者さんにお伝えさせていただくのが
まずは,現在の何かちょっとしたアクシデントがあれば
すぐに腰痛になってしまいそうな腰の状況を考えてください
今やるべきことは何かを起こす事では無く
疲労や負担を溜めこんで悲鳴を上げそうな患部を休ませるということです
世の中には腰痛を予防する効果のある体操やストレッチはたくさんあると思います
しかし今の状態でそのような体操やストレッチを良かれと思ってやったとしても
それは身体にとって(腰にとって)負担になってしまい
ぎりぎりのところで抑え込んでいる腰痛を発症させてしまう可能性があります
基本的には腰痛を予防するための体操やストレッチというのは
健康で腰に痛みのない状態の時に行う
腰痛の際に痛めてしまう筋肉や関節のコンディションを良い状態に保ちましょう
という考えだと思いますので
このままだといつ腰痛に襲われてもおかしくないという状況で
頑張って行うものではありません
今にも腰痛になってしまいそうな、限界に近い身体のコンディションの場合は
普通の生活をしながらも出来るだけ負担を避けていただき
溜め込んでしまった疲労やダメージを回復させる機会を与えてあげることが一番な時期だと思います
ですから
今にもぎっくり腰に襲われそうな気配がある場合には
予防的に何か 積極的なアクションを起こして状況を改善しようと考えるのではなく
疲れが溜まった体をかばってあげて
休息を与え体力が回復する機会を与えて上げるために
後回しにできることは後回しにしたり
日々の様々な作業の中で
手抜きができるところはどんどん手抜きをしてもらい
ゆっくりと体を休める時間を確保してもらい
身体を休めることをしっかりと充実させて
体力を回復してあげることが腰痛の再発防止に繋がります
そして危険な状況を乗り越えて
普通の生活が心配なく送れるようになった時に
少しずつ身体に良い事を始めれば良いのではないでしょうか
私がこのような
腰痛の再発防止の為にできることで
何から始めたら良いかを考えた場合
日常の生活の中で少しだけ歩く量を増やしてもらったり
エレベーターやエスカレーターを使わず階段を利用してもらうことから
始めていただき、それを何らかの形で記録していくことをお勧めしています
「今日は少しだけ余計に歩けた」とか「 通勤の時駅ではエスカレーターを使わず階段で往復通勤ができた」など
少し運動量を増やせたと実感できた時に
何をやったか詳細なことを書く必要はありませんが
カレンダーや手帳にチェックマークを入れるだけでもいいと思います
無理せずに続けられることを少しずつ習慣化していき
一つが習慣化できたらもう一つ追加していくという形で
日々の生活に体を動かすことを取り入れていただければ
より健康的な生活を送っていただければいいと思います
継続しやすくなり、たとえ三日坊主で終わってもまたやり始めれば良いだけなので
気楽に初めて、たとえ間隔が空いても何度も繰り返し
日々の生活の中で習慣化して腰痛の再発防止を含めた体力作りを
気軽に、のんびりと少しずつ実践して身につけて行きましょう
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